こんにちは。はまだ歯科クリニックです。
入れ歯治療を現在検討している方々もいらっしゃることでしょう。
入れ歯治療って費用が高くつくかも…と思う方々もいるかもしれませんが、入れ歯治療には、保険診療と自費診療があります。
保険診療の領域にとどめた治療を行う分には、かなり安い費用で済ますことができます。
しかし、入れ歯治療にはそうではない自費診療もあります。
入れ歯治療を検討している方々の多くは、やはり満足度の高い治療をして欲しいと考えていることでしょう。
そうであれば、入れ歯治療は、保険診療で果たして問題ないのでしょうか。
今回は、入れ歯治療の保険診療と自費診療の違いについて、わかりやすく解説します。
入れ歯治療を検討している方々は、ぜひ一読ください。

入れ歯治療は保険診療でも大丈夫?
入れ歯治療の保険診療は、何よりも費用を抑えることができるメリットがあります。
使用する素材も必要最低限のランクのものが多く使われるため、費用を抑えて治療したい場合は保険適用を選ぶといいでしょう。
入れ歯は、時間が経過するとともに、摩耗したり変形したりすることも多くあります。
そのようなことまで考えてしまうと、なおさら保険診療で済ませたい気持ちが高くなるかもしれません。
また、保険診療は、製作期間が短くて済むメリットがあります。
保険診療の入れ歯は構造や治療法が比較的シンプルです。
ですから、必然的に製作期間は短縮でき、早ければ2週間程度待てば、入れ歯が完成して、入れられる可能性があります。
また同時に治療期間も短くすることができ、歯科医院に通う負担も減らすことができるでしょう。
保険診療の入れ歯治療で使われる材質
保険診療の入れ歯治療の場合、材質は、アクリルレジンです。
アクリルレジンとは、簡単にいえばプラスチックの樹脂のことです。
プラスチック素材でも充分強度を維持することができます。
また、保険診療では、部分入れ歯に、歯列内に固定させるためのバネ(クラスプ)が備え付けられています。
このクラスプは金属製です。
総入れ歯の場合には、クラスプはありません。
ほとんど全部がアクリルレジン製です。
また、人工歯に対しては、硬質レジンなどの材質が使われています。

保険診療の入れ歯治療にはデメリットもある
様々、保険診療にはメリットもあるのですが、同時にデメリットについても確認する必要があります。
入れ歯治療を保険診療で行おうと思えば、どうしても劣化しやすい問題があります。
保険診療の費用が安いからと言って、何度も作り変えなければならないものだとすれば、それ程安くはないという結論にいたってしまうこともあるのかもしれません。
保険診療の入れ歯は、人工歯の部分の摩耗が起こることもあり、義歯床部分の変形などが起こりやすいこともデメリットとしてあげることができます。
そして、自費診療の素材と比較すれば強度の弱さがあるアクリルレジンを使用するため、おのずと床部分を厚くせざるを得なくなります。
ずっと入れ歯をつけていて、装着感がいささか良くないと感じてしまうこともあるかもしれません。
保険診療では、治療方法・材質が限定的であるため、それで充分と言いながらも、ベストな治療が行われている訳ではありません。

入れ歯治療の自費診療とは
今までのお話しを聞き、保険診療では満足できない場合には、自費診療を選択することになります。
自費診療の入れ歯治療は、保険診療よりも、より満足度を得られる治療だということができます。
自費診療では、保険診療では使用することができないような材質を使うことができます。
自費診療では、金属や軟質レジン(シリコン)などを使用することが可能です。
入れ歯の内側に金属を使うことで、熱伝導性を良くすることができ、食事を快適に行うことができるようになります。
また、軟質レジン(シリコン)は、見た目も歯茎と同じ感じです。
両者ともプラスチックの保険診療と比較して、薄めに作ることができるため、口腔内に入れても、違和感のない生活を送ることができます。
人工歯について言えば、選ぶことができる色も、保険診療とは違い自分自身の歯によりマッチしたものを見つけることができます。
自費診療の入れ歯は、違和感がより少なく、見た目も美しく、入れ歯をしていること自体忘れてしまうかもしれません。
保険診療では、どうしてもごくごく限定的な、選択の余地がないような治療になってしまうのですが、自費診療はそうではなく、選択肢の幅が広く、フレキシィブルな治療対応をすることができます。
自費診療の入れ歯治療のメリット
自費診療の入れ歯治療のメリットは、使用する材質を厳選することで、装着感をより向上させることができることです。
保険診療でも充分と言いたいところですが、毎日使用するものだからこそ、より最上級なものを求めるべきだという考えもあるでしょう。
例えば、歯と歯の間になんらかの異物が挟まってしまうととても気になることがあります。
しかし、それを取り出してみたら、意外なほどごくごく小さな食べもののカスだった…という経験をされたことはないでしょうか。
それほど、お口の中は、デリケートな存在だということができます。
デリケートなお口の中でいつも使うものが、入れ歯なのです。
装着感をもっと向上させたいと思えば、おのずと費用は高くなることになるのですが、頑張って自費診療を選ぶことは正しい判断です。
自費診療の入れ歯治療であれば、シリコン素材のものや、金属材質、また、場合によってはインプラントを使用した入れ歯治療なども可能であるため、患者様の希望に沿ったいろいろな選択をすることができます。
何よりも歯科医院が理想としていることは、入れ歯を自分自身の歯のように違和感ないものとして受け止めることができることです。
自費診療の入れ歯治療であれば、よりその理想に近づけることができます。
自費診療のデメリット
一方で、自費診療の入れ歯治療のデメリットは、やはり費用負担がどうしても高くなってしまうことです。
自費診療の入れ歯治療がいいと思うものの、お金的には残念ながら断念しなければならないという方々もいらっしゃることでしょう。
自費診療の入れ歯治療は、やはり高額になります。
しかし、保険診療でとどまったとしても、保険診療の入れ歯治療でも、充分健康的であり、快適な生活は送ることができるためご安心ください。
当院では、ほとんどの患者様に対して、まずは保険診療の入れ歯治療をおすすめしています。
それは、安い費用で、必要レベルの治療を行うことができるからです。
やっぱり歯科医院に通ううえで、費用の面はとても大きいでしょう。
自費診療でなければならないと考えることで、お金を工面するために治療の期日が遅れてしまうようなことも起きてしまうかもしれません。
その間にも歯の病気はどんどん進行していってしまうでしょう。
食べることに不自由をして健康を害してしまうようなことがあるかもしれません。
しかし、一方的に保険診療で問題ないと決めつけてしまうことにも問題はあると考えています。
なぜなら、自費診療の方がよりレベルの高い治療を選択できるからです。
ですから、どのような患者様に対しても、まずは保険診療と自費診療の入れ歯治療の違いをわかりやすく説明することは大事だと考えています。
そして、患者様自身もどちらが自分自身にとってベストな選択肢があるのかよく考えていただきたいと願っています。。
自由診療の入れ歯は、患者様の希望や生活スタイルに合わせた完全オリジナルのものを作製することが可能です。
しかし、入れ歯に高額出費なんてあり得ないと感じる方々もいらっしゃることでしょう。
ただし、入れ歯は生涯ずっと使い続けるものです。
見た目も美しく、口を隠さず思い切り大きく笑うこともできるでしょう。
まさに、それが健康の秘訣であるかもしれません。
また、患者様により合った入れ歯を使用することによって、お口まわりの筋肉やほうれい線が、理想の形となり、年齢よりも若く見られることもあります。
ちょっとでも合わない入れ歯をしていることで、次第に食事の満足度も低下し、栄養障害や骨粗鬆症などを引き起こし、寿命を縮めてしまう恐れもない訳ではありません。
保険診療でもそんな心配はないとも言いたいのですが、自費診療と比較すれば、そこには微々たる違いがあります。
微々たる違いは、長い年月をかけて累積し大きな違いにもなっていくことでしょう。
入れ歯治療は寿命を安定させる道具でもあるのです。
当院で、まずおすすめしているのは保険診療です。
ただし、患者様が費用面で許容できるのであれば、自費診療の入れ歯治療も選択肢に入れ検討してみるといいでしょう。