伊丹市、阪急伊丹駅すぐの歯医者、はまだ歯科クリニックです。
あけましておめでとうございます。
本年も皆様の健康を、お口を通してサポートさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
歯の変色や黄ばみが気になることはありませんか?
歯が変色していると、見た目に影響があるだけでなく、虫歯が進行している可能性があります。
今回は歯の変色や黄ばみが気になる方へ、原因と治し方をお話したいと思います。
目次
歯の変色の種類と原因
歯の変色の種類には7種類あります。ここから1つずつ解説していきます。
色素沈着による変色
歯の表面にあるエナメル質は、非常に薄く透明な保護膜で覆われています。
この膜は歯を守る役割を果たしています。
しかし一方で飲食物による汚れを歯に付着させる作用もあるため、歯が少しずつ黄色く変色してしまうのです。
色素沈着が起こりやすい飲食物の例は、以下の通りです。
・緑茶
・紅茶
・コーヒー
・カレー
・チョコレート
またタバコや葉巻に含まれているヤニも、色素自体が黄ばみの原因となります。
そしてタバコや葉巻に含まれているヤニには強い粘着力があり、飲食物の色素をくっつける性質を持っています。
そのためタバコや葉巻を吸う行為は、より歯の変色を進行させてしまうのです。
歯垢・歯石による変色
長い時間歯を磨かなかったり、歯の汚れを放置していると、ネバネバした固まりである「歯垢」が歯に付着します。
歯垢は口の中の細菌が繁殖して白く固まったものです。
そしてこの歯垢を放置しておくと、唾液の中のカルシウムなどの成分と結びつき、「歯石」となるのです。
歯石の色は最初は白色や乳白色ですが、徐々に黄色や黒色に変わります。
歯石によって歯が変色したり黄ばんだりするように見えるということですね。
また歯垢の中に存在する細菌の中には、色素を作り出すものもあります。
そのため歯垢自体がオレンジや緑色に変色してしまう場合もあるのです。
口の中の乾燥による変色
唾液には細菌や汚れを洗浄する機能があります。
そのため乾燥によって唾液の量が少なくなると、この細菌や汚れが洗浄されにくくなります。
その結果歯垢が口内に残りやすくなります。
この歯垢が歯に付着し変色にも繋がるのです。
生まれつきの歯の色
歯の色は人それぞれ違いがあります。
そしてこの歯の色は歯の表面のエナメル質と、歯の内部にある象牙質で決まります。
象牙質は黄色で、半透明のエナメル質が分厚いほど、象牙質の黄色が透けにくく白い歯に見えるのです。
このエナメル質の分厚さは人により異なり、日本人は他の人種よりエナメル質が薄い傾向があるため、生まれつき黄色っぽい歯の方が多いです。
加齢による変色
噛み合わせや歯磨きを重ねることで、歯の表面のエナメル質が徐々にすり減って薄くなります。
一方歯の内部にある象牙質は、分厚く濃い色になっていく傾向があるのです。
そのため年齢を重ねることで、象牙質の黄色が目立つようになってしまいます。
こちらは加齢によるものなので、予防のしようがありません。
詰め物による変色
虫歯の治療で詰め物をしたりしている場合は注意が必要です。
歯の詰め物は治療から時間が経つほど劣化し、色が変色してしまいます。
特にプラスチック製の詰め物は変色が起こりやすいです。
変色をしてしまった場合は、新しく詰め直すことをおすすめします。
虫歯による変色
虫歯が進行している場合も、変色する可能性があります。
歯のエナメル質に虫歯がある場合は変色が起きません。
しかし象牙質まで虫歯が進行すると、歯が溶けて変色が起こってしまうのです。
虫歯の初期の段階では白く濁るだけですが、徐々に黄色から茶色、最終的には黒色になることも。
虫歯は進行しすぎると、変色以外に穴が開いたり痛みが強くなることもあります。
少しでも歯に痛みがあって虫歯の可能性がある方は、ぜひ早めに当院にご相談ください。
歯の変色や黄ばみの予防方法
ここからは歯の変色や黄ばみを予防する方法を3つ紹介します。
食後は早めに歯磨きをする
歯垢を放置すると変色や黄ばみは進行してしまいます。
そのため食後は早めに歯を磨きましょう。
そうすることで歯垢がたまる前に歯を綺麗にすることができます。
また歯ブラシだけでなく、歯間ブラシを使用することで、歯と歯の間に詰まった歯垢も綺麗にすることができます。
食事の後以外にも、間食や喫煙の後にも歯磨きをすることが大事です。
よく噛んで食べる
唾液に細菌やを汚れを洗浄する機能があることは、先ほどもお伝えしましたね。
そしてよく噛むことで唾液量は増えます。
唾液量を増やすことで、細菌や汚れを落とすことを意識しましょう。
また食後キシリトール入りのガムを噛むことで、唾液量を増やすこともできます。
定期的に歯科健診を受ける
定期的に歯科医院の歯科検診を受けることも大事です。
歯の変色の原因のひとつに虫歯があるとお伝えしましたが、初期は痛みがないため虫歯になっても気が付きません。
そのため初期の虫歯は、歯科検診で早期発見する必要があるのです。
また歯科医院では歯をクリーニングすることも可能です。
歯科医院で歯垢や歯石を綺麗に取り除いてもらうことができるのです。
磨き残しが多い場合には、ブラッシングの指導もしてくれます。
歯科検診は、3~6ヶ月に1回受診するのが理想です。
最近歯科検診を受けていないという方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
歯の変色や黄ばみを綺麗にする方法
どれだけ注意をしていても、歯の変色や黄ばみを完全に予防することは難しいです。
また既に変色したり黄ばんでしまっている方もいますよね。
そんな方のために、ここからは歯の変色や黄ばみを白くする方法4つをお伝えします。
歯のクリーニングをする
まずは歯科医院で歯のクリーニングをすることが挙げられます。
ある程度の変色や黄ばみは、歯のクリーニングで解消することができますよ。
専用の機械を使って、歯垢や歯石を除去してもらえます。
また歯の表面に付着した汚れも、歯のクリーニングで落とすことが可能です。
ホワイトニング
ホワイトニングとは、専用の薬剤を使って歯の表面に沈着した色素を分解し、漂白するものです。
またホワイトニングをすることで、歯の表面にあたる光の屈折も変えることができます。
屈折が変わることで、象牙質の黄色が分かりにくくなり、白い歯に見えやすくなるのです。
加齢によって歯の表面のエナメル質が薄くなり、象牙質が出てきてしまった方には効果的な施術となります。
自宅で市販の薬剤を使ってホワイトニングをすることも可能ですが、歯科医院でホワイトニングすることをおすすめします。
市販の薬剤は安価ですが、痛みが出たり、何かあったときには全て自己責任です。
一方歯科医院でのホワイトニングは、そういったトラブルが起きた際にも歯科医院にすぐに相談できます。
さらに歯科医院でのホワイトニングの方が、一度で得られる効果が高いです。
セラミック
セラミックとは、陶器のような素材で作られた詰め物のことです。
虫歯による変色や、生まれつきの変色に対して有効です。
変色の度合いが進んでいても、真っ白な歯にすることができるのがメリットですが、リスクもあります。
この施術は、元々ある歯を削り、セラミックで補うというものなので、一度歯を削ってしまうと元に戻すことができません。
虫歯にセラミックをする場合は問題はないのですが、歯を白くするためだけに健康な歯を削る場合はよく考えましょう。
まとめ
以上で歯の変色や黄ばみに関するお話を終わります。
歯の変色や黄ばみは、日々の生活で予防できることもあります。
しかし生まれつきの変色は予防のしようがないですし、虫歯による変色は自分で治すことが困難です。
虫歯の場合は治療もしなくてはなりません。
そのため歯の変色や黄ばみの方は、ぜひ一度当院にぜひご相談ください。