歯周病とよく聞くけど、何が怖いの?

こんにちは。

伊丹市、阪急伊丹駅すぐの歯医者、はまだ歯科クリニックです。

「歯周病」という言葉は、日常でよく聞く言葉です。

今や生活習慣病と言われている病気ですが、詳しく説明できるかというと、ふんわりとしか知らない方も多いかと思います。

歯周病とは一体どんな症状で、原因が何か、予防方法など、具体的に考えたことがありますか?

今回は歯周病についてお話していきたいと思います。

 

歯周病は、何が原因なの

歯周病とは、細菌の感染によって炎症が起こる病気で、歯の周りの歯ぐきや、歯を支えている骨などが溶けてしまう病気です。

歯周病が起こってしまう原因は、歯と歯ぐきの境目の隙間(歯周ポケット)の掃除が不十分でいると、そこに細菌(主にプラーク)が溜まってしまい、歯肉の周囲に炎症が起きてしまいます。

重症化すると、歯ぐきや歯ぐきの中にある骨などが溶けて、歯がグラグラしてきて、やがて抜けてしまうこともあります。

歯周病は、老若男女あらゆる年代で増加していますが、その中でも高齢者の増加が際立ちます。

定期健診の呼びかけなどもあり、昔に比べて歯が残っている人は増えていますが、まだまだケアが十分にできていないことが原因と考えられています。

また、妊娠した女性が歯周病になってしまうと、早産や低体重児を出産するリスクが高まってしまうなど、歯周病とはとても深刻で怖い病気なのです。

 

歯周病って痛い?

歯周病には大きな痛みはありません。

歯周病が進んでいる場合は噛んだ時に痛みを感じる、または冷たいものや熱いものを口に入れることでしみることがありますが、それはむし歯のような痛みほどではありません。

痛みがないことで歯周病に気がつくことができず、進行してしまい、気が付いた時には重症化してしまっている為、歯を失ってしまう人が多いのです。

そこが歯周病の怖いところです。

 

歯周病の症状

では、歯周病とはどのように進行し、症状がどんなものなのか、具体的に見ていきましょう。

 

初期症状(歯肉炎)

歯周ポケットの深さが3ミリ~4ミリの状態です。

健康な歯ぐきの色はきれいなピンク色ですが、歯周病になると歯肉が炎症を起こして腫れ、赤色への変色が見られるようになります。

その影響で歯肉が食事や歯磨きなどのちょっとした刺激を受けるだけで出血しやすくなります。

 

中期段階の歯周病(歯周炎)の症状

歯周ポケットの深さが6ミリ~7ミリの状態です。

歯周病によって歯を支える骨(歯槽骨)が徐々に溶かされ、歯は支えを失ってしまいます。

そのため、歯はグラつくようになり、さらに歯肉が下がってしまい、歯が長くなっているように、もしくは、歯が伸びたように感じます。

また、口臭が強くなります。

理由は、歯周病の原因である細菌が、口の中で繁殖することで、口臭が発生します。

 

重度段階の歯周病(歯槽膿漏)の症状

歯周ポケットの深さが7ミリ以上の状態です。

歯槽骨はさらに溶かされ、歯が浮いているような状態になります。

硬いものを噛むことができなくなります。

次第に歯のグラつきが大きくなり、最後には歯が抜け落ちてしまう場合もあります。

また、歯肉からは血液混じりの膿みが出て、細菌の繁殖によって口臭も酷くなります。

歯茎から膿が出るようになる場合もあります。

ネバネバとしたものが歯周ポケットから出る場合は、それは膿の可能性が考えられます。

 

歯周病になりやすい人

また、歯周病になりやすい人もいます。

次に当てはまる方は、少し注意が必要です。

糖尿病の人

糖尿病の人は免疫力が低下しているため、歯周病にかかりやすいと言われています。

また、高血糖の影響で歯のさまざまな組織が劣化したり、歯の周りの血行が悪くなることも関係しています。

つまり血糖値のコントロールが適切に行われなかった場合、歯周病を発症しやすいので、医者の指示のもと、血糖値のコントロールを行うことが必要です。

妊娠中の人

女性ホルモンの「エストロゲン」や「プロゲステロン」は、プラークを増殖を促進し、わずかな歯垢や歯石も歯周病へ進行させてしまうことがあります。

とくに妊娠中の女性は、女性ホルモンの分泌が活発になるので、歯周病になりやすいのです。

歯周病は、早産のリスクを高めてしまうと言われているので注意しましょう。

正しく歯磨きが行えていない人

口の中が清潔でない状態だと歯周病の原因となるプラークが溜まりやすくなってしまいます。

普段から丁寧に歯磨きを行うこと、そして定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。

タバコを吸う人

タバコは、歯周病リスクを高めます。

喫煙者は喫煙をしない人より、歯周病にかかりやすいということも明らかになっています。

タバコの煙に含まれる一酸化炭素は歯茎の血流を悪化させ、ニコチンは毛細血管を収縮させたり、白血球の働きを鈍くさせたりする原因になります。

歯ぐきの抵抗力が弱まり免疫力も低下してしまうため、歯周病になりやすくなります。

歯周病の治療をしてもタバコの影響で治りは悪くなります。

これは、受動喫煙でも同様のことが言え、受動喫煙によっても歯周病のリスクは高まります。

喫煙の習慣がある人は、歯周病になるリスクが高いうえに、進行しやすい・治りにくいという特徴があります。

 

歯周病の予防方法

歯周病を予防するには3つのことを実践する必要があり、これらを実践すれば歯周病は予防できる可能性が増えます。

正しい歯磨きを行う

自己流ではなく正しい歯の磨き方を習得しましょう。

また、ブラッシングだけでなくデンタルフロスを使用し、正しくプラークを除去します。

生活習慣を改善する

疲労、ストレスによる免疫力の低下、栄養バランスの悪い食生活、喫煙など、
全て歯周病になるリスクを高める事です。

このため生活習慣を改善し、からだの免疫力を高めることはとても重要です。

歯科医院で定期検診を受ける

定期検診ではプラークや、歯磨きでは取り除けない歯石を取り除きます。

また、ブラッシング指導や生活習慣改善のアドバイスにを受けることもできます。

 

最後に

歯周病の原因には、なりやすい体質、生活習慣があげられます。

初期の歯周病は症状を自覚することが難しいため、定期的に歯医者さんで健診を受けて健康な歯を保ちましょう。

なにか不明点や不安なことなどございましたら、お気軽に当院までご相談ください。

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