こんにちは。
伊丹市、阪急伊丹駅すぐの歯医者、はまだ歯科クリニックです。
歯を失うことは、日常生活に大きな影響を与えます。
会話が難しくなったり、食事を楽しめなくなったりすることもあるでしょう。
そんな問題を解決するための一つの選択肢が「インプラント治療」です。
この治療法は、失われた歯を効果的に再現し、あなたの生活の質を大きく向上させることができます。
この記事では、インプラントの特徴やメリット、デメリットについて分かりやすく解説しています。
歯を失った方や、インプラント治療についてもっと知りたいと思っている方は、ぜひこの情報を参考にしてください。
インプラントとは
インプラントと聞いて真っ先にイメージするのが歯科治療だと思いますが、もともと「体内に埋め込む医療器具」を幅広く指す言葉です。
心臓のペースメーカーや整形外科のシリコンインプラントなど、他の医療分野でも様々なインプラントが使用されています。
歯科領域で言うインプラントとは、顎の骨に埋め込む人工歯根のことを指します。
歯を失った部分を再建する大切な治療です。
この「歯科インプラント」を扱う機会が歯科診療の中で圧倒的に多いため、一般的にインプラントといえば歯科を連想するようになったと考えられます。
今やインプラントは歯科を代表する重要な治療法として定着しつつあります。
さらに具体的には、インプラントとは、チタンやセラミックなどの人工物を顎の骨に植え込み、その部分に新しい歯を取り付ける治療法です。
インプラント自体が人工の歯根として機能するため、抜歯した部分を自然な歯のように再建できるのが最大の特徴です。
インプラント治療によって、歯を失ってしまった部分に人工歯根と歯冠が装着されることで、天然の歯と同じような外観と機能を回復させます。
欠けた部分が埋まり笑顔で過ごせるだけでなく、残っている歯の保護にもつながります。
インプラントは歯を失った部分を置き換える理想的な治療法なのです。
インプラント治療を受けられる方
インプラント治療は、事故や虫歯、歯周病などで歯を失った方だけでなく、生まれつき歯がない方も対象となります。
欠損箇所が1本であっても複数本であっても治療可能です。
しかしながら、インプラントは手術を伴う治療のため、誰でもが受けられるわけではありません。
治療適用には以下の条件があることを知っておく必要があります。
全身状態が良好であること
インプラントを埋入する部位の顎骨に十分な量と質があること
循環器系疾患や呼吸器系疾患を抱えていないこと
血糖値がコントロールできていること
歯周病などの口腔内疾患がないこと
特に顎骨の量と質については治療前の検査で必ず確認します。
上記の条件をクリアできていれば、幅広い患者さんがインプラント治療を受けることが可能です。
治療の流れ
診断、計画、インプラント埋入、人工歯の装着までのステップを含みます。
## インプラント治療の流れ
インプラント治療の主な流れは以下の通りです。
1. 歯科用CT検査で顎骨と周辺組織の状況を確認
2. カウンセリングで症例の状況と治療計画を確認
3. 1次手術でインプラント体を顎骨に埋入
4. インプラントと骨が結合する期間を経過観察
5. 2次手術でアバットメントを取り付け固定
6. 人工歯冠の型取りと装着
7. 定期的なメンテナンスで状態をチェック
術前術後の期間を合わせると6ヶ月から1年程度の治療期間が標準的です。
CT検査、カウンセリング、人工歯装着と段階を経て最終的なインプラントが完成します。
インプラント治療前の注意点
インプラント治療は外科手術を伴う治療です。したがって、治療開始前にいくつか確認する必要があります。
まず大切なことは、事前に十分な説明とカウンセリングを受けることです。
インプラント治療の内容やご自分のお口の中、全身状態について検討します。
次に、治療前検査としてCTや血液検査、心電図などを行います。
特にCT検査では顎骨の量と質を詳細にチェックし、インプラント体を正確に埋入できるかどうか判断します。
治療方針が固まったら、期間や費用、手術日程を確認します。
予期せぬトラブルがないよう、当歯科医院では事前の十分なインフォームド・コンセント
をしています。
患者さんが納得した上で治療にのぞむことが重要なので、遠慮なくご相談してください。
インプラントの構造
インプラント治療では、人工の歯根と歯冠で本来の歯を置き換えます。
使われるインプラントには代表的に以下の3つのパーツがあります。
・インプラント体:顎の骨に植え込む歯根に相当する部分。チタン製が一般的。
・アバットメント:インプラント体と歯冠を接続する役割を果たす部品。
・人工歯冠:目に見える部分の歯の冠。周囲の歯と見分けがつかないよう調整される。
このうちインプラント体とアバットメントが一体型の製品もある他、ケースによっては選択できる余地があります。担当歯科医師から説明を受けましょう。
インプラント治療の構成材料
インプラントを構成する各パーツには以下のような材料が使われます。
・インプラント体:チタンまたはチタン合金がほとんどを占め、生体親和性が高いです。
・アバットメント:インプラント体と同様にチタン系材料のほか、強度の高いジルコニアも使われます。
・人工歯冠:審美性が高く配合比を調整しやすいジルコニアが主流で、その他にもレジン、セラミック、ハイブリッドセラミックなどの選択肢もあります。
インプラント体を支える骨との結合力が重要視されるため、生体適合性にすぐれたチタン系材料が第一選択されます。
人工歯冠の材料選びには審美性も考慮する必要があります。
インプラント手術
インプラント体を埋め込む手術は、一般的な歯科診療のように局所麻酔で行ないます。
また、不安感の強い方、緊張して血圧が上がりやすい方は静脈内鎮静法で行われることもあります。
全身麻酔ではなくウトウトした状態なので、恐怖心が少なく治療しやすいメリットがあります。
あごの骨の状態によって、手術法には一回法と二回法の2通りがあります。
インプラント手術後の注意点
インプラント手術後は、定期的なメンテナンスが欠かせません。
インプラント周囲炎を防ぐ意味でも、術後のケアはきちんと行う必要があります。初回は1か月後、その後3か月、6か月、1年と経過を観察していきます。
この間にきちんとブラッシング指導やスケーリングを行い、炎症の徴候がないかチェックします。
問題がなければ1年に1回の定期検診でもOKですが、自覚症状が出た際にはすぐに受診しましょう。
インプラントもまた永久保証のものではなく、正しいメンテナンスが長期成功の鍵を握っていると言えるでしょう。
メリット
インプラント治療の大きなメリットは、機能回復と審美性の2点にあります。
まず機能面では、欠損部位が埋まることで噛みしめる力が回復します。
硬い食べ物が楽に食べられるようになり、会話時の違和感も軽減されます。
お口の機能が取り戻せる点が大きな魅力と言えるでしょう。
見た目も天然の歯と変わらない自然な仕上がりです。
形、色調を本来の歯に合わせることで、自然な見た目になります。
デメリット
第一に、顎骨への外科手術が伴う治療のため一定の合併症リスクが避けられません。
特に顎骨内の神経を損傷する可能性や、手術部位感染の危険性が挙げられます。
技術や術者の経験値によってリスク度は左右されますが、ゼロにはできません。
もう一点が高額な治療費用です。
保険適用の対象外となることがほとんどで、自己負担額が多額にのぼります。
これらのデメリットを踏まえた上で、メリットである機能回復と審美性の高さを優先できるかどうかが、治療選択の判断基準になります。
まとめ
インプラント治療は多くのメリットがありますが、治療を受ける前にはデメリットや注意点を理解しておくことが重要です。
インプラントに関する詳細なご相談は、当歯科医院までお気軽にしてください。